1月にSLB200を買うと言って以来、実はまだ買ってません。3月になれば決算セールで安くならないかなってこととSLB100がどうしても気になるってのが原因です。というわけで、26日に(リニューアル)オープンしたヤマハ銀座店まで行ってSLB100と200を弾き比べて違いを調べてきました。
まずは以前も試奏したことのあるSLB200。以前感じたようにやっぱり持ちにくい。ピチカートは本物に近い音、アルコだと微妙に違和感がある。うん、これまでの印象通りだ。
続いて今回の本命SLB100。今まではバージョン違いくらいの認識しかなかったんですが、実物を見たら結構違ってました。見た目で判る部分だとヘッドにクルクル巻きの装飾(渦巻)があったり、ボディが長かったり、テールピースの構造が違ったり。それ以外だと、重量が結構重くなってました。たぶん普通のコントラバスより重いんじゃないかな。
音の方は、ピチカートだとSLB200とあまりかわらず。これはSLB200が既に及第点だからってことで差を感じないだけかな。アルコだと多少は本物に近づいた気がする。けどやっぱり響き方というか余韻というか、その辺の感じが残念な感じ。試奏で使ったアンプが残念な品質だったというのを差し引いて考えても、音だけで評価するならSLB200との価格差を補うだけの魅力はないと思う。たぶん弦やアンプなんかで誤魔化せる範囲だろう。
しかしながらSLB100は持った感覚がすごく本物に近い。たぶんふくらはぎの所まで側板が延びてるからだと思う。この持ちやすさだけでSLB100が欲しくなった。それくらいSLB200との差を感じる。
あとは店員に色々と質問したりしてわかったこと。
- SLB200は実際に(ジャズなどの)ステージで使うことを重視してるからピチカート重視の音作り、重量も軽くしてある。
- SLB100は弓弾きを重視してるから低音も良く出るように作ってある。重いのはそのため。
- したがってピックアップとかの電子系統も100と200は違います。
- ちなみに使ってる木材はどちらも同じ。
- SLB100の弦はアメリカのメーカーのものらしい。(飾り紐の色はテール側が明るい黄緑、糸巻き側は四本とも違う)
- SLB100の側板を200に付けるのは無理。
というわけで、今回の試奏でかなりSLB100の方に気持ちが傾いてます。こんなことなら試奏なんてやめとけばよかった。